2012年09月27日

オークション詐欺

オークションは、インターネットの利点である「アクセス簡易性」、「時差・距離の超越」、「同時性・瞬時性」、「双方向性」を最大限利用した取引で、日本のインターネット人口約7,000万人の不特定多数を対象として、行われている。例えば、以下のような手口がある。このため、落札者から苦情が来ている警察庁によれば、ネットワーク利用詐欺の検挙件数は年々増加していたが、特に平成17年は前年比2.6倍の1,408件に急増した。

インターネットを利用したオークション(以下、オークションと呼ぶこととする)は、’90年代半ばから注目を集め、その後大きく発展してきた。また平成18年上期におけるネットワーク利用詐欺の検挙件数の中でオークション関連が86.6%を占めており、オークションを利用した詐欺が増加してきていることが示されている。オークションで落札し、代金を振り込んだが商品が送られてこないオークションで落札したが、箱を開けてみたら全く別の物であったオークションで落札できなかったが、出品者を名乗る者から直接取引を持ちかけられた。

反面、取引の「安全・安心」と言う点に着目すると、必ずしも十分であるとは言い切れない現状がある。これに応じ代金を振り込んだが商品が送られてこない(メールの差出人は出品者になりすました別人だった)自分のオークションIDが他人に不正に利用され、商品を架空出品された。次世代電子商取引推進協議会(ECOM)等による「平成16年度電子商取引に関する実態・市場規模調査」によると、平成16年(2004年)におけるオークションを中心とするC2Cの市場規模は、7,840億円であった。

最大手のYahoo!オークションが1999年9月にサービスを開始したことにより、急速にその市場規模は拡大してきたと言えよう。平成18年上期は733件と、前年同期の672件の9.1%増加とさらに増加している。そのため、オークションは大多数が未知の相手との取引であり、これに起因した犯罪が発生し、増加を続けている。



Posted by 久田和広 at 16:07│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。


削除
オークション詐欺
    コメント(0)